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東京都江東区夢の島にある都立第五福竜丸展示館で「マーシャルは、いま〜故郷(ふるさと)への道」が、昨年2012年10月から開催されている。1946年、アメリカは当時信託統治領であったビキニ環礁を核実験場に選んだ。1948年に実験場がエニウェトク環礁に変更されたものの、1954年には再びビキニ環礁に核実験場が戻され、実験は1958年7月まで続けられた。1954年3月1日の水爆実験では、実験場から約240キロメートル離れたロンゲラップ環礁にも、いわゆる「死の灰」が降り、島民が被爆し強制避難することとなった。

アメリカの「安全宣言」で1957年に一時帰島したものの、戻った住民の多くに甲状腺の腫瘍ができ、また子どもの多くが白血病で死亡したことから、1985年に再び避難。現在、27年ぶりの帰島をアメリカ政府から迫られている。

島に帰る人、帰らない人、帰れない人、さまざまな選択を迫られている現状が「福島」と重なる。

会場では、40年にわたり島民たちを取材してきたフォトジャーナリスト島田興生さんの写真や、島の人々の半世紀にわたる苦悩の歴史が展示されている。同じく被爆した日本の漁船・第五福竜丸(現物)と乗組員たちの被爆記録とともに見てもらえたらと思います。

また、2月23日(土曜日)午後2時から東京スポーツ文化館(第五福竜丸展示館と同じく夢の島公園敷地内)では、「ビキニのマグロ・フクシマの海」と題して「核を考える市民講座ー3.11ビキニ記念のつどい」が開催される。福島第一原発事故を受けて海は、魚はどうなっているのか、漁師たちの苦悩に思いを馳せ、美味しい魚を安心して食べるために学ぶとしている。

講師は東京海洋大学名誉教授(福島第一原発事故国会事故調査委員会で参考人として意見を述べた一人でもある)の水口憲哉氏。

事前申し込みは不要。費用は、資料代として500円。問い合わせ先は、主催する公益社団法人第五福竜丸平和協会(電話03ー3521−8494。ホームページこちらは)。

※「マーシャルは、いま〜故郷(ふるさと)への道」展示内容の一部はページ下のサムネイルを参照ください(撮影許可済み)。

【イベント情報】

・再生への道ー地元紙が伝える東日本大震災(主催:日本新聞博物館)
2013年3月9日(土)〜6月16日(日)
日本新聞博物館

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