夕暮れ前の日差しが柔らかくなった頃、スイレンは美しさを増す=Water lily to increase the beauty of the when sunlight before dusk became soft.

浮世(ふせい=うきよ)を英語でfleeting life(浮き世)とかSad world(憂き世)、Floating World(浮世)と表現するようです。あまりいい感じの表現ではないですが、極めつけはThis sad worldで「悲しき世界」。絶望=Despairさえ連想させる。

日本語で浮世は「はかない現世。うきよ」(大辞林)。浮生というのもあって「はかない人生」の意味で、読みは「ふせい、ふしょう」(同)。「浮生夢の若(ごと)し」とは、わたしの好きな李白の漢詩「春夜桃李園に宴するの序」に由来する。「而浮生若夢」という部分で、而(しか)して浮生は夢の若しというくだり。 俳聖と呼ばれる松尾芭蕉もちゃっかり李白の文を「拝借」している。 「光陰者百代之過客=光陰は百代の過客なり」の部分で、いうまでもなく奥のほそ道の序文のあれ。

李白ではなくともこの季節の風や夜は心地いい。花も多様で、スイレンが咲き出して春バラも。 秋まで楽しめるものの、一輪のスイレンの咲く時間や期間が短い。水上の美しい世界を水面は映すが水面下は……。そんなところや日差しの弱い時間の妖艶さなどからも浮世という言葉が浮かんだ。つらさ、はかなさだけではなく恋情も表現しているのが浮世=浮き世なのです。 情熱の代名詞、バラとともにギャラリーをつくりました。

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